無駄の読書感想文

自分のためにまたはこれから読もうかなと思っているかたの参考になればと思い拙い感想文ですが書いています。読むペースは遅いので更新もゆっくりです。

唯識入門  14冊目

14冊目

唯識入門
多川俊映

唯識入門

唯識入門

大乗仏典の解説本を順番に読んでいます。
唯識はものすごく興味がありますし、
唯識の本の中に入ったら当分抜け出せないのではないかな
と思い後回し後回しにしていたのですが
とうとう自分のよくに負けて多川さんの唯識入門を読んでしまいました。

やはりというか予想通りというか
唯識の思想が腑に落ちて一気に読んでしまいました。
基本が禅思想が好きで禅の本を読み始めた時の
衝撃に似たような衝撃でした。

本を読み終えて有識の入口の手前くらいには
入れたのかなと思います。
そのくらい多川さんの本はとてもわかりやすく唯識に引き込んで
くれました。

難しい言葉は使わないで意味合いを曲げないようにして
書かれた本で専門の方がここまでわかりやすく書くまでには
相当に大変だったと思います。

またその内容だけが書いてあるのではなく
唯識と現代という唯識を現代ではどのように考え
取り入れていくのかということまで書かれています。

本を読み終わったあとにではどうすればいいの?
という本はたくさんあります。
どうすればよいのか自分で考えろといわれるかも
しれませんが私のような凡夫には多川さんの
ように取り入れ方まで書いていただけると
よくわかります。

まだ唯識の本は一冊目なので
これからどんどん難しくなっていくのだろうなと
思いますが理解は難しくても読むことはできるので
ゆっくり有識の海を泳いでいこうと思います。

とても良い本だと思います。
ぜひおすすめです。

無駄。