無駄の読書感想文

自分のためにまたはこれから読もうかなと思っているかたの参考になればと思い拙い感想文ですが書いています。読むペースは遅いので更新もゆっくりです。

9冊目 密教とはなにか 宇宙と人間

9冊目

 

密教とはなにか  宇宙と人間
松永 有慶著作

密教とはなにか

密教とはなにか




私は漫画の孔雀王が大好きなので空海やら
密教という言葉は特に馴染みがありました。

呪術を使い敵と戦う漫画なので仏教的な要素は
あまりなく明王などのキャラクターがとても魅力的でした。
大人になりただいま大乗仏典とちょこちょこ読んでいまして
やっと密教に到達しました。

大日経など密教の経典を見ていますと
いままでの経典と違って思想や道徳でてきなことが
あまり書いていないような感じがしました。

人がなにを思いなにを考えてきたのかが好きな私は
密教は少し違うのかなと思っていたのですが
松永さんの密教とはなにかを読み考えからが変わりました。

数々の本がありますが一番魅力を感じさせられる本とは
そのことに興味をそそらせてくれる本です。
松永さんの本はまさに密教に興味をわかせてくれました。

仏教とはいろいろ削ぎ落とした洗礼されたものだと思ったのですが
密教はいろんな要素を包括しているので
冒頭でも書かれていますが
密教とはなにかというと一言で言えないのが密教というものの
定義と言っています。

いろいろそぎ落とす仏教もあればたくさんを包括する仏教も
あり幅が広いのですがどちらも同じ仏教なんですよね
おもしろい!!!

この本は密教についてなので
曼荼羅空海の事、密教と芸術など
幅広く素人にわかりやすく書いてあります。
講演をまとめて本にしてあるので
読みやすく仕上がっています。

密教とは?と思ったらぜひオススメです。

以下はメモ代わりに

思索の跡を表に出さずに、色や形、音、つまり造形美術や音楽
あるいは儀礼といったいろんな形にして私たちの生身に備わるすべての感覚を
通じて吸収できるようにして思想を提供するのが密教なのであります。

思想とはたんに頭のなかでいろいろ考えるものだけではなく、色や形
あるいは音のうちにあらわれるものである。

包み込みの文化というのも東洋の文化の一番大きな特徴だろ思うのです。

密教とはなにか  宇宙と人間
松永 有慶著から抜粋

無駄