10冊目 石の心を 山崎方代という歌人
10冊目
石の心を 山崎方代という歌人
高村壽一
山崎方代さんに関係する本は無用の達人
で読みました。山崎方代さんの生涯のことをもう1冊読む
必要はあるのか?面白いのか?と考えましたが
山崎方代さんの歌、人生はとても惹かれるものがあり
関係する本はとにかく読みたいということで
高村壽一さんの石の心を読んでみました。
前回の無用の達人とはまた別の楽しさがありました。
もう知っているエピソードもあったのですが
そのエピソードも高村さん自身からの目線なので
知っているエピソードでも新鮮に読めました。
山崎方代さんの歌はぱっと思いつきて
できるもではありません。
思考に思考を重ねてひねり出した芸術の言葉です。
ただ芸術といいますとキレイにまとまりがあり
精錬されているようなイメージがありますが
山崎さんの歌は日常の暖かいじ~んとするような
親しみやすい歌です。
言葉をこねくり回したらこんな言葉は出てこないのでは
ないかなと思ういますが山崎さんの歌は
こねくり回してもよい言葉が出てくるのです。
もっともっと山崎さんのことを知りたいなと
改めて感じさせてくれました。
また山崎さんのなくなる前、病院でのお話などは
なぜか涙がでるように寂しくなります。
前回の無用の達人でもそうでした。
また高村さんの本を読んでよかったなと
思うのは高村さんの住んでいた場所が保土ヶ谷
戸塚でとてもよく知っているところで保土ヶ谷も戸塚も
馴染みのある場所でした。
最後のほうにあるエピソードですが
高村さんの息子が家の下の道祖神のとこに歌集が置いてあったと
高村さんに報告します。
この道祖神はかまくらみちのドリームランドの方面に向かって
交差点の手前にあるところではないかなと思いました。
引っ越してして近所の道祖神に山崎さんの歌集が
置いてあることなんて奇跡です。
著者の高村さんは方代さんが引越しを祝ってくれているのか?
と書いてありますがまさにその通りだと思います。
縁の結びつきをとても感じました。
方代さんのことを知らなくても面白く読めます。
鎌倉や戸塚に住んでいる人ならなお面白いと思います。
無駄